データの作り方
データの作り方ですが、K100%に加えて、CMYをそれぞれ数十%加えて作成します。
注意点としては、K以外の色の濃度をあまり高くしすぎないことです。例えばCMYKすべてを100%にすると合計で400%となりますが、これではインクがのりすぎて乾燥に支障をきたし、裏移りやブロッキングなどの原因となる恐れがあります。印刷会社によってリッチブラックのデータを作る際のCMYの%が指定されていると思いますので、依頼をされる会社に事前に確認することをおすすめします。 ちなみに、弊社では250%程度を目安にしておりますので、下の参考画像はC60%・M40%・Y40%・K100%でデータを作りました。
注意点
気が付かずに起こる点としてよくあることですが、RGBからCMYKに変換したオブジェクト(画像→CMYK変換等)は、黒が濃い部分のCMYK値の合計が300%を大きく超えてしまうなど、印刷に適切でない数値になる可能性があります。
そのまま印刷するとイメージと違ったものになったりトラブルにもつながる恐れがあるため、事前にデータ上で色味を調整されるなど対策が必要です。
また、リッチブラックは4色の合わせとなるため、文字などの細い線部分に使用すると見当ズレが起きるリスクが高くなりますので注意が必要です。
個人的な意見ですが、リッチブラックを使用する際はなるべくUV印刷機を使用すると懸念点のリスクが減らせるのでよろしいかと思います。
まとめ
リッチブラックを上手に使いこなすとより魅力的な印刷物に仕上がりますが、同時にデメリットとも付き合わなくてはなりません。最後におさらいとしてメリットとデメリットについてまとめてみます。
メリット
- 通常の黒よりも濃い黒が印刷できる
- 単色ではなく掛け合わせになるのでピンホールが目立ちづらい
デメリット
- デザインによっては見当ズレが起きる危険性がある
- インクの濃度が濃くなるので、裏移りやブロッキングの危険性がある(特に乾きの悪い用紙は要注意)
リッチブラックは上手に使えばデザイン・見た目の面でプラス要素として働きますのでワンランク上の印刷物を目指してチャレンジしてみましょう!
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